就活における「情報収集」の極意とは?
「就活は情報戦」とよく言われますが、これは確かな現実です。
就活をするに当たっての情報源としては、大きく分けて、人と直接会える場、ウェブや紙媒体で間接的に情報を得る場があると思います。
人と直接会える場としては合同企業説明会、個別企業説明会、就活セミナーなどのイベント、OBOG 訪問 や交流会が挙げられるでしょう。
日常生活の交流や、「面接」なども就活の情報源になりえます。
目次
▼「人の話」「情報」の受け取り方
就活で、色んなところから情報を入手したり、話を聞いたりする事になります。その上で注意すること、 それは「鵜呑みにしない」事です。(悪い意味ではありません。)
自分のバックグラウンドと 相手のバックグラウンドは違っていて当然であるし、話をしているOB/内定者はその方法でうまくいったかもしれませんが、自分がそれを真似してうまくいくとは言い切れません。
同じ意見でも「誰が言っているか」で意味は大きく変わってきます。
学生が想像で言っているのか?実際にその仕事をしている人が言っているのか?で情報としての意味が 違うのは当然。
だから発言者がコロコロ変わる上にその時発言しているのが誰かわからない匿名掲示板などは利用の仕方に注意が必要だと思います。
仕事の内容などではなく就活の対策についてアドバイスを聞くときは、「その人がどんな就活をしたか」 を考慮してアドバイスを聞いた方がいいでしょう。
例えば体育会系での経験が評価された先輩の話を非体育会系の人間が聞いても、真似できない部分もあるわけで、そういった方に聞くべき内容と、自分と同じような境遇の人に聞くべき内容は変わってきます。
▼主観的情報と客観的情報を区別する
例えば 「○○業界の~という職種では、~のような業務がある」事が事実であったとして、「だから○○業界はキツイ」「だから○○業界には行かない方がいい」 と考えるのは、その人の価値観・捉え方によるもの。つまり主観的。 考え方によっては、違う結論も導き出せると思います。
一方で、「だから○○業界には行かない方がいい」という事を、10人の内定者 or 社会人が言っていたとします。すると「○○業界には行かない方がいい、と 10人の内定者・社会人が言っていた」 という事は、客観的な事実となります。
そして、その事実の主観的捉え方もまた、色々あるわけです。
ある人にとって「すばらしい」会社が、自分にとってもすばらしい会社であるとは限らないし、 ある人にとって「行く価値が無い」会社が、自分にとってもいく価値が無い会社であるとも限りません。
就活は情報戦であると言いますが、情報を入手するだけでなく、「情報をどう捉えるか」がカギになります。ひとつの視点に固執しないでください。
▼自分の視点を確立し、多角的に見る
同じ事柄でも、情報を発信するのが企業の人事なのか、社員なのか、内定者なのか、同じ大学生なのか…などによって話すスタンスは変わります。学生では見えないこともあるし、人事だから言えない事もあるでしょう。社会人だから、今の大学生の視点がわからないかもしれません。
企業から与えられる情報、社員の話す情報、内定者や同級生が話す情報など、色んな視点から就活を進めましょう。
そして、色んな視点からものを見ることで「自分の視点」を確立させてください。
特に、企業の採用情報や就職サイトの情報は、必ずしも客観的とは言えません。
就活サイトの記事は、大体の場合その会社の人事や、担当コンサルタントが書いたものですので、記事に関わった人の主観、意図が入り込みます。
また、ナビ系サイトにレコメンド機能(この企業を見ている人はこの企業もエントリーしている…というもの)がついていますが、これは実際のところ、近い業界の人気企業羅列になっています。(ブックマーク数の多い順番に並べるからそうなってしまう)
それらが悪いわけではなく、それはそれで大事な情報ですが、使い方は間違ってはいけません。
大手就活サイトはよく批判の対象にもなっていますが、本当に批判すべきは就活サイトではなく、就活サイトの「使い方」なのです。
▼SNS(Twitter・Facebook など)は就活に使えるか?
情報の取得ツールとして、Twitter は利用しやすいツールだと言えます。
就活の情報にも事欠きませんし、気になる業界で働いている経営者や社会人をフォローしておけば、彼らの注目しているニュースや、仕事・社会に対して考えていることが何なのか、知ることもできるからです。
(ただし、色んな人をフォローしているとすべての発言を追えなくなってくるので、List 機能を使ってユーザーを分類して読むのが良いと思います。)
これは、今までの大手就活サイトでは見られなかった情報です。 人事のブログを書いていた企業もたくさんありますが、人事ブログは会社を代表して書くという性格上、どうしても無難な内容に収まりがちでした。
もちろん Twitter でも「会社の公式アカウント」は無難な内容のものが多いですが、 人事ブログに比べると、ありのまま思ったことを書いている方が多いように思います。
ただし、Twitter でなんとなく流れてくる情報を見ているだけでは意味がありません。
情報を得た後「その情報をもとにどう動くのか」が一番重要。
また、わからないと思ったことは自分で調べるなど主体性がないと、 情報の入手元がデジタルであろうが、アナログであろうが積極性が大事であることに変わりはありませ ん。
140 字という短い記事が前後の文脈を無視して拡散していくケースもあるので、発言元を読まないと誤解が生まれるケースもあるので、注意が必要です。
また Twitter は、OB 訪問には適したツールだと思います。
みんながみんな会ってくれるわけではないし、無視される事もあるかもしれませんが、
ぜひ話を聞いてみたいと思う社会人がいたら、やってみて損はないでしょう。
一方の Facebook ですが、こちらは友人とのコミュニケーション用ツールとして使っている方が多い模様。今の大学生はあまり使っていませんが、30代以上の社会人はFacebookがメール代わりという方も多いです。その世代の社会人にアポイントを取るなら、Facebookは結構使えます。
▼合説(オンライン・オフライン)には行くべきなのか?
たまに質問をいただくのが、合同企業説明会などの就活イベントに行くべきかどうかということ。
結論から書くと、合同企業説明会の類については、一度は行っても良いかと思います。
ただ、オフラインで人数の多すぎる合説はゆっくり話を聞けないので要注意。
大手ナビの主催する就活イベントは、入場制限が起こるほどの来場者が詰めかけます。
予約不要なイベントであれば、会場に入るだけでも一苦労です。
逆に、ちょっと小規模な合同企業説明会に行った方が得られるものは大きいでしょう。
「予約必須」になっているイベントであれば、人が多すぎて入れないこともありません。
また、何のために参加するのか目的意識を持っていかないと、
無駄に「就活した気になる」だけなので要注意です。
実際のところ、「説明を聞くだけ」ならあまり意味はなく、企業のホームページを見れば載っている程度の情報しか得られないことも多いです。
どうせ行くなら、人事と直接対話ができるイベントを選びましょう。
(双方向で話をするなら、人事:学生の比率は1:10くらいが限界だと思います)
▼本当に有効な情報はどこにある?
ウェブサービスや就活イベントの利用も大事ですが、やはり本当に有効な情報はクチコミで伝わっています。
早期からすでに内定保有している学生たちは、早くから動いてコミュニティを形成しています。 ゼミとかサークルとかインターンで知り合ったとか、そういうクローズドな場で情報が流通しています。 やはり行動していないと情報は入ってこないので、まずはそういった所へ足を運ぶことも大切だと思います。
▼情報の上流に行き、先手を打つ
一部の就活生にとって当たり前の情報が、一般の就活生には全く伝えられていないこともあります。
表立って公表されている場合を含め、インターンでしか採用をしないという会社もありますし、 採用枠の大半が事前に埋められており、本選考は「足りない分を採りに行く」という会社も中にはあります。
例えば、人気の高い総合商社などは採用枠のほとんどが帰国子女や体育会系などで占められると言われて おり、それ以外の学生の採用枠は元々限られています。 会社によっては、さらにインターン参加者に内定を出している場合もあります。
(内々定を獲得した応募者は「あとは筆記試験だけ通れば良い」というステータスになっています。)
そうすると、一般選考が行われる時には残りの「枠」は少なくなっており、凄まじい倍率になっているのです。その狭き門を通過できるのは誰もが認めるようなハイスペックな学生のみ…という企業もあります。
こうした中で、本選考に正面突破で挑むのは、どう考えても得策ではありませんね?
説明会が開催され、選考が始まるのをお行儀よく待っていたら、
その間に勝負は終わってしまうも同然です。
こういった話をすると「ズルい!」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、実社会においても、「事前の情報収集」や「根回し」が重要であることは多いものです。
それに近いことが、就活においても存在しているのです。
ある意味で、「就活は社会の縮図になっている」と言っても過言ではありません。
もちろん、情報があれば内定が取れるというわけではなく、その情報をもとに「自分がどう行動するか」 を考えることが何より重要です。
ただし情報の無い中で、情報を握っている相手と対等に渡り合うのは非常に困難なことです。
▼就活は Give & Give!情報は、発信源に集まる
これは就活以外においても大事なことですが、見返りを求めず、他者に自分の持つものを気前よく与えていく姿勢を持ちましょう。
実はそれこそが Give&Take の本当の意味だったりするのですが、Giveの後になんらかのTake がある事を意識していては、なかなか本当の意味での「ギブアンドテイク」が実現されません。
どうしても、「Take&Give」になってしまうのです。
自分の持っているものを発信することで、自分のまわりにいる人も、自分にプラスの何かを与えてくれるようになるものです。
もちろん世の中には恩知らずな人もたくさんいます。しかし、恩知らずな人に恩を売るデメリットよりも、人情深い人に恩を売ることのメリットの方が遥かに大きいのです。
恩を売るという言い方はあまり良い言い方ではありませんが
要は自分のメリットなど特に考えずに「自分が人のためにできること」をケチらずにやっていく ことが長期的に見て大きくプラスに働く、ということですね。
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