【既卒就活】卒業後3年以内は新卒扱い…それって信じていいの?
2020年10月に、政府から経済団体に対して「卒業後少なくとも3年以内は新卒扱いとする」対応を要請したと聞きました。
インターンなどに出遅れて就活が不安な学生にはありがたい話であるようにも思いますが、実際にそうなると期待して良いものなんでしょうか?
残念ながら、すぐには変わらないと予想しています。
やむにやまれず在学中に就活できなかった場合は仕方ありませんが、「卒業後でもいいらしいから」と安易に就活を先送りするのはオススメしません。
既卒が新卒に比べて不利にならないためには、まず企業・採用担当者が「既卒にも優秀な学生がいる」と認識する必要があります。
「既卒も採用対象に入れなければ、企業として機会損失がある」と、企業側が認識してこそハンデがなくなります。
ですのでまずは「優秀な学生が既卒で就活をする」という事例が増え、そのトレンドを企業側に認知されなければ大きな変化にはならないでしょう。
「鶏が先か卵が先か」という話になってきますが、政府が働きかけたからといってすぐに変わる話ではないでしょう。段階を踏む必要があると思います。
ある程度社会的責任が求められる大企業においては「応募は可能」という状況になってくるかもしれません。しかしそれにより救われる既卒学生は非常に稀な存在になると思います。
逆に、学生の採用に苦戦している企業においては「新卒が採れないから」という消極的な理由で既卒採用を行うこともあるでしょう。
大多数の学生にとって就活ターゲットとなる企業群が動くのは、それらの成功事例を見た後の話になるはずです。(もちろん、成功事例が増えればの話です)
すでに既卒になっている方にとってはありがたい要請かもしれませんが、今まだ大学に在籍している方が既卒で就活するのはリスクがありそうですね…。
就活のためだけに大学に在籍し続けるなんて学費も無駄ですし、早く変わってくれるといいですね。
でも現役学生としては、「既卒で問題なし」という流れになるのは複雑な気もします。採用の枠が増えるわけではなく、競争する相手が増えるわけですから…
卒業後、どうやって経験を積むか?
新卒時、なんらかの理由で就活できなかった方にチャンスがあるのは良いことだと思います。
一方で、一度ちゃんと就活をした上で希望する企業に内定できなかった場合、何も対策せずにそれらの企業でリベンジ内定することはなかなか難しいでしょう。
ターゲットとなる企業群を変えるか、そうでなければ自分に何かプラスの変化をもたらすことがなければ、既卒でリベンジしようとしても同じ結果となるリスクがあります。
個人的には、キャリアとしてのインターンシップ参加がもっと増えるべきではないかと思っています。
今の日本ではインターンというと就活の延長というか、説明会や選考の一種のような扱いになっていますが、海外ではインターンでの経験がキャリアの1つとして認められる事も多いです。
正社員ではなくインターンであっても、ちゃんと経験を積んでいれば、「実質学生と同じ既卒」ではなく「第二新卒枠を狙える既卒」になる事もできるんではないでしょうか。
先程話に出た「既卒採用での成功例」が増えるかどうかもそこ次第ではないかと思います。
日本でもそういう事例は、無いわけではないです。
IT業界はそういった話もよくありますし、営業系の職種でも実績があれば評価されやすく、その実績がインターンとしてのものでも評価された事例はそこまで珍しくありません。
しかしまだまだレアケースであることは事実ですし、「新卒時に正社員という選択肢を選ばなかった」と色眼鏡で見られるリスクはあるかと思います。
健全な見方でないことは確かですが、既卒就活が一般的になるために乗り越えるべきポイントになるかと思います。
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