サマーインターン応募の前に知っておきたい。「短期インターン・長期インターン」は別物…それぞれ違いとは
「インターン」と言うと、数ヶ月の参加を想定されるような長期インターンを想像する方も多いでしょう。しかしインターンといっても長期のインターンばかりではなく、短期インターンも増加しています。
特に6月から受付が開始されるインターンの多くは「短期インターン」であり、実施期間は数日から数週間…短ければ1日だけという場合も多いです。
同じインターンでも、開催される目的は様々であり、開催目的によって開催期間も変わって来ます。今回はそのことについて解説してみたいと思います。
よく調べずに参加して後悔する学生さんも多いので、必ず事前に知っておきましょう。
目次
【早期インターンに関する動き】
年々インターンの実施時期は早期化しており、中には3年生の5月に締め切られるものもあります。
特に外資系企業などを志望する学生にとっては実質「夏でほぼ勝敗が決まる」と言っても過言ではない状況です。
その対策のために大学2年生の時から就活支援団体に参加したり、就活塾や難関企業向けの就活サロン(選抜型コミュニティ)などに参加する方もいらっしゃいます。
[優秀層学生の囲い込み合戦も激化。外資系特化・学生参加無料で選考対策…「選抜型就活コミュニティ」急増中]
大学3年になってから情報を集めて、選抜コミュの受付がもう締め切っていて驚かれる方も多いですね。
そこまで早期から動いている方はごく一部なので過剰に心配する必要はありませんが、情報を集め始めるのは早いに越したことはありません。
大手ナビサイトがオープンした時点で応募を締め切られているインターンプログラムもありますが、多くの企業のインターンが6月から受付開始となります。
そうした中、学生の中でも「夏はインターンしなければ」と考え始める空気が出るのが5月〜6月あたりだと思われます。
【インターンの実施期間と開催目的の例】
==開催期間が1日(半日)のインターン==
俗に言う「1-Dayインターンシップ」と呼ばれるものがこれに当たる。
企業認知度を上げたり、自社のビジネスを知ってもらうために開催される。
実質的に会社説明会だが、グループワークなどを実施することが多い。メーカー系の企業であれば工場見学を実施するケースもあるようだ。
多くの場合は予約順に参加が受け付けられるが、エントリーシート提出など簡単な選考が行われることもある。
1-Dayインターンシップしか開催しないという企業もあれば、1-Dayインターンシップの他に開催期間が長いインターンを別途実施している企業もある。
業界・企業理解の取っ掛かりとしてはそれなりに価値はあるが、実務を深く知ることができるわけではない。選考に与える影響も後述するケースと比較すると軽微である。だから1-Dayに参加しただけで「インターンに参加できた」と満足していてはいけない。
補足として、企業側の取り決めで「1日だけの企画をインターンと呼ぶのはやめよう」という動きがあります。現実としては1Dayインターンという言葉はまだ無くなっていませんが、大手ナビサイトでは1Dayインターンではなく「1day仕事体験」などと記載されています。(内容は今までの1Dayインターンと基本的に同じです)
==開催期間が数日〜数週間のインターン(複数Days)==
開催期間が数日〜数週間程度のインターンは、選考のために実施されることが多い。
ただしいくつかのパターンが存在し、採用選考の中にインターンへの参加が組み込まれているケースもあれば、インターン参加者の中から優秀者に「内定パス」を付与するケースもある。
前者の場合はインターンの後に最終面接が実施される事も多い。
(外資系金融機関では、この最終面接が「スーパーデー」と呼ばれている)
「インターンと選考とは無関係」としている企業もあるが、これは「インターン参加だけで内定が決定するわけではない」という意味合いで受け取っておく方が良いだろう。
選考とは無関係と言っている企業であっても、インターン中に優秀だと見込んだ学生には個別のアプローチをしたり、別途特別な案内を送っているケースが多々あるからだ。
以前の記事にも書いた通り、もはやインターンと採用が無関係であるとは言い難い状況になってきている。
[就活の一部と化したインターン。早期内々定者の半数がインターン経由とのデータも]
なお、このパターンのインターンは日当や交通費が支給される事もある。(支給されないこともある)
就活生の間で「複数Days」と呼ばれているのがこちらです。
複数Daysインターンへの合格は基本的にその後の就活において有利に働くことが多く、サマーインターン対策をする学生の多くは複数Days合格を目指しています。
==開催期間が数ヶ月以上 のインターン(長期インターン)==
短期インターンの多くは大学3年生/修士1年生を対象に受付されているが、長期インターンは学年に関係なく募集されている事が多い。
長期インターンでは社員と一緒に仕事をしたり、「学生だからこそ出来るミッション」を任せられる事が多い。内容にもよるが実務経験を積むことが可能だ。
ただし新卒採用とは無関係である事も多く、人事とは別部門によって企画されているインターンも多い。
どちらかというとアルバイトに近く、多くの場合は時給や日給、時にはインセンティブ報酬などが設定されている。
このパターンでも、インターン先にそのまま就職するという可能性は十分にある。
新卒採用を行っていない企業がインターンを受け入れてみて「新卒採用はしていないが、この学生ならぜひ入社してほしい」と考え、採用に至るケースもある。
とはいえやはり、採用が主目的ではないケースが多いです。
両立している学生もいますが、基本的にわざわざ就活中にするものではありません。前述の短期インターンとは基本的に別物だと考えるべきでしょう。
「無駄」とまでは言いませんが、就活中はかなり忙しくなるので、優先順位付けをするならば低くなる事が多いという感じです。
==【今後はさらにインターンシップ実施企業が増加する?】==
下記は以前 書いた記事だが、実に6000社以上がインターンシップを何らかの形で企画していた。
ナビサイトの運営会社からは「今年は更に増えている」という話も聞こえてきている。
目標の受入人数に達することができず、苦心する企業も増加すると予想される。
そういった動きを受けて、「インターン紹介イベント」の開催を早期化した採用支援会社も出てきているようだ。
コロナ禍で、オンラインインターンも急増しました。
コロナが収まった後も、引き続きオンライン開催のインターンを続ける企業は一定割合残っていくと思われます。
==「長期インターン=安い労働力」という発想の企業も==
前述した通り、短期インターンと長期インターンは企画意図から異なり、全くの別物である。
また中にはインターンの学生を「安い労働力」として考えているような企業も残念ながら存在する。
名目上は「研修」なので参加学生も金銭にこだわるケースが少ないのだが、計算すると最低時給以下になっているケースも多い。
採用に直結するインターンが数多く開催されるタイミングで、そのような長期インターンに参加することは「就活」という観点で考えると機会損失のリスクも高い。
もちろん実務経験を積むことが将来的に役立つ可能性もあるが、その実務経験が「今」このタイミングで必要なのかどうかはよく考えてもらいたい。「社会に出る前に実務経験を積む」という事が目的なのであれば、就活後に挑戦しても遅くはない。

しかしインターン情報を紹介するウェブサイトも乱立しており、「就活」目的で短期インターンを紹介するサイト、「実務経験」重視で長期インターンを紹介するサイトなど、それぞれ特性は異なります。
どちらも一括りに「インターン」と銘打っているため情報を探す側から見ると非常にややこしいのだが、自分に必要な情報源を選別して活用していただきたい。
敢えて3年秋など就活直前に やる意味ない という可能性もありますね。大学1~2年の間なら有用な気がします。
特にベンチャー企業の長期インターンは、アルバイトに近いものが多いです。だからダメというわけではないのですが、どういった事が学べるのかという事は注意してチェックしましょう。
ITエンジニアなど専門性の高い職種でのインターンだと、実質バイトであったとしても良い実務経験を積むことができる事も多いです。
また大手であれば、(全てではありませんが)教育体制がしっかりしている事も多いので、もし募集情報を見つける事ができたなら、なるべく大手のインターンに参加するのもオススメです。
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