女性社員としてリクルーター面談担当を経験。面談の内容、評価のポイントを解説
関西大学出身で、ある食品・飲料業界の企業で
リクルーター面談の担当をされたことがある社会人の方に、リクルーター面談についてのお話を伺いました。
目次
どのような経緯でリクルーターを担当する事になったのかお教え下さい。
私の勤めている会社では、通常の採用とは別にリクルーター採用を実施しており、リクルーター面談を3回パスすると、一次面接免除という選考過程になっています。
リクルーター面談は、3回ずつ異なった視点で学生と面談するため、異なった役職の社員が担当します。
1回目は入社3~5年目の学生と視点が近い若手社員。
2回目はチームの番頭を担っているような6~10年の社員。
3回目はチームリーダーや部長等の管理職が担当します。
私はリクルーターを担当する際にちょうど入社5年目で、学生がイメージしやすいキャリアをたどっていたこと(初期配属は現場で、現場で行っていた業務を活かせる本社の部署へ3年目で異動)、女学生を獲得したい会社にとって数少ない女性社員であったことが理由で、人事部の同期に頼まれたことがきっかけでした。
リクルーター面談では、どのような事を学生に質問しましたか?
学生時代頑張ったこと(部活/サークル・アルバイト・勉強)については、全員に質問しました。
そしてそこから会話の中で、学んだこと・悔しかったこと・嬉しかったこと等々を聞き出しました。
また、うちの会社の商品についてどう考えているかを質問しました。
就職活動についても、アドバイスをする体で、どのくらい活動しているのかと他社の選考状況について聞くよう会社から言われていたので、質問しました。
あとは前述の通り、1回目のリクルーターなので、逆に学生に質問をしてもらい、答えることが多かったです。
学生からの質問は、働いている上で大事にしていることは?、就職活動についてのアドバイス、社風や女性が働きやすいかどうか等で、どの学生も気になることは同じようでした。
リクルーター面談の内容・結果は選考にどう影響しましたか?また、学生のどのような所を評価(もしくは減点)されましたか?
前述のとおり、リクルーター面談を3回パスすれば、一次面接をパスできますので、選考に影響します。
リクルーター面談の内容で、学生時代頑張ったことについて聞きますが、そのエピソードから学生の問題解決能力があるかどうか、考える力があるかどうかを見ています。
学生なりにでも、部活やアルバイト等で壁にぶちあたり、それを解決に導くために自分なりに考え、行動したという姿勢が伝われば、評価されます。
逆に、特に熱く語れるエピソードもなく、呑気に学生時代を送っていたような感じであれば、特に評価はなし、あるいは減点されるかと思います。要はアピール力も大事かと思います。
会社の商品について、就職活動の状況や、逆に社員に対して質問を求めるのは、うちの会社に対しての志望度はどのくらいかを測るためです。
企業・業界研究ができていなかったり、社員に聞きたいことがないということは、志望度が低いと判断し、減点につながる場合があると思います。
リクルーター面談と面接の「違い」は何だと思われますか?
学生から見れば、うちの会社の場合は、面接はグループ面接となるので、1対1でゆっくりと社員と話せるという点で一般の面接と違うと思います。選考だけを意識するのではなく、会社説明会などで聞けなかった情報や実際に働いている社員の生の声を聞くことで、自分が本当に働きたい会社なのかどうか見極めるために利用すればよいと思います。
会社から見れば、ある意味不特定多数の学生が応募してくる一般の選考と違い、基本的には会社から学生にコンタクトしてリクルーター面談へつなげていきます。
会社が学歴や履歴書の内容から判断して、優秀な学生にターゲットを絞って選考できる場だと思います。
確かに大勢の社員をリクルーターとして派遣しなければならないですが、効率的に優秀な学生を囲い込めるので、「解禁」時期が遅くなっている昨今、企業が力を入れていきたい選考方法なのではないでしょうか。
リクルーター面談での注意点を教えて下さい。
[hide]リクルーターとしては、その学生と面談するために、忙しい仕事を抜けて、わざわざ地方まで出向いているという意識があります。
たった一時間の面談にもかかわらず、こちらからの質問に対しての解答も短く簡単に述べるだけ。何か質問がありますかと促した際に、特になく、その場で困って探すような方がいました。選考以前の問題で、やる気のなさに不快感を持ちました。
面談の前に少しでもよいので、その会社のHPなどを見て質問しておくことや王道の自己PRくらいは準備しておいてほしいです。
たとえ、その会社に興味がなかったとしても、面接は場慣れです。練習としてでもいいので、1回1回のチャンスを無駄にせず、リクルーターも真剣に面談しているので、真剣に受けてほしいです。[/hide]
リクルーターの上手い活用法があれば教えて下さい。
前述しましたが、1対1でゆっくりと実際に働いている社員と話せる場です。
会社説明会などで聞けなかった情報や実際に働いている社員の生の声を聞くことで、自分が本当に働きたい会社なのかどうか見極めるために利用すればよいと思います。
また、リクルーター面談は就職活動の初期に実施されている場合がほとんどです。その後の偉い方たちとの面接や他の志望企業の面接の前に面接の練習ができる場です。
これから就活する学生に、リクルーター面談についてのアドバイスをお願いします。
面接ではないので、あまり緊張せずに臨むとよいと思います。リクルーターに会社に戻っていい学生がいたと言ってもらうために、まずは好感を持ってもらい、自己PRがしっかりできるようにしましょう。
人間ならだれでも、好感をもった人を応援したいという気持ちになるはずです。
あとは、自分が聞いておきたいこともしっかりと聞いておきましょう。好感をもった学生からの質問であれば、何でも答えてもらえ、アドバイスももらえるはずだと思います。頑張ってください。
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