就活SWOTは、就活対策方法や企業分析、選考対策情報などが全て無料で閲覧できるポータルサイトです。

ログイン/無料会員登録

(登録者には、 就活入門資料 / 面接対策資料 も無料プレゼント!)

株式上場企業の投資家向け広報を支援する「IRコンサルタント」の仕事内容とは?


上場企業は、投資家に向けて「IR」を行う必要があります。

今回は、京都大学を卒業し、証券会社を経て
現在はIRコンサルティングに携わっている社会人の方に、仕事の内容などをお聞きいたしました。

1. どのような仕事内容なのかお教え下さい。

投資家向け広報(IR)コンサルタントをしています。
投資家向け広報とは、株式上場企業が株主や投資家向けに、経営戦略や決算内容、財務情報を広報する活動です。

IRコンサルタントという職業は、株式上場企業に対して、どのような投資家(機関投資家なのか、個人投資家なのか)に重点的に広報をしていくのかをアドバイスしたり、顧客企業の代わりに投資家にヒアリングをして、投資家が顧客企業に対してどのような経営方針や財務方針を持つことを望んでいるのかということを伝え、アドバイスしていきます。
conference
また、株式上場企業がIR用に用意する株主通信やアニュアルレポートなどの財務資料を作成するお手伝いもします。他に、決算説明会や株主総会の運営のお手伝いもします。

2. その仕事では、どのような相手が顧客となるのでしょうか?ビジネスモデルをお教え下さい。

顧客企業は、9割が株式上場企業がほとんどです。
残り1割が、株式上場を準備している企業となります。コンサルティングがメインビジネスですので、主な経費は人件費とオフィス賃料程度です。

IRコンサルティングの報酬額が大きければ大きいほど、そのまま利益幅が大きく膨らみます。ですから、提供するサービス(アドバイス)の付加価値をいかに高めていくかがポイントです。

売上高の構成は、IRコンサルティング企業によって異なりますが、収益源としては「コンサルティング」「株主通信・アニュアルレポートの制作」「決算説明会の運営」「株主総会での議決権行使の促進サービス」などがあります。
IRコンサルティング企業は、受注する際には、直接株式上場企業に営業をしていくこともありますが、大半は証券会社からの紹介案件となります。証券会社との信頼関係構築が重要といえます。

3. なぜその仕事に就きたいと思われたのか、お教え下さい。

[hide]以前は、証券会社での営業職をしていました。
私が担当していた個人投資家の方が、企業の経営戦略や決算情報をあまりご存知ないまま買い判断をされるケースが多く、もっと個人投資家向けに上場企業の財務情報などをしっかりお伝えする仕事に就きたいと考えました。

また、特に個人投資家の方に、財務情報や決算内容、経営戦略などを理解したうえで投資判断を下した方が良いという、啓蒙をしたいと考えたのもきっかけのひとつです。[/hide]

4. その仕事を行う上で、どのようなスキルが必要とされますか?また、そのスキルはどのようにして身につけられましたか?

上場企業の財務情報や経営戦略を理解できるスキルが必要となります。ま
ず、財務分析をするスキルは最低限必須です。財務分析をすることによって、企業の体力や効率性を測ることができます。また、証券分析のスキルも必要です。

これは、企業の収益力を測るために必要なスキルです。損益計算書上の経常利益や一株当たり利益の推移だけを見るのではなく、キャッシュフローの推移を分析していく必要もあります。また、外国人投資家はROE(株主資本利益率)を重視していますので、資本効率など効率性の分析力も必要です。

私は財務分析や証券分析のスキルについては、証券アナリストの資格を取得することによって、身につけることができました。
そして、企業の経営戦略を理解するには、経営書をたくさん読んで勉強する必要があります。良く読まれているのはピーター・ドラッカーが書いている複数の経営書です。

5. その仕事をやっていて、大変なこと、苦労するのはどんな事でしょうか?

株式上場企業で投資家向け広報(IR)を担当している部署は、企業にもよるのですが、IR室や、経営企画室・財務部・社長室となります。東証マザーズやジャスダックに上場している上場ベンチャーの場合、これらのIR担当部署は社長直轄となっています。上場ベンチャー企業は、筆頭株主でもある創業者が社長として経営しており、たいていワンマン社長です。そして、株価の動向がそのまま社長の個人資産の上下変動につながります。

ですから、上場ベンチャーの社長は、株価に非常に敏感です。このため、私たちコンサルタントが、経営方針や財務方針の説明の仕方は、こうしたやり方をお勧めしたいと提案しても、社長が「ダメだ」と言えば、やり直しとなります。創業者のオーナー社長の場合、IRを積極化する動機が「株価=個人資産」であることが多々あるため、悪い情報をできるだけ隠して、良い情報だけを出したい。そして、中期経営計画も過大に作成しがちなのです。
このため、社長の個人的動機と、他の株主や機関投資家・個人投資家に対する説明という観点をすり合わせするのに苦労しました。

6. その仕事をやっていて良かったと思う時はどんな時でしょうか?やりがいを感じられるポイントをお教え下さい。

IRコンサルティングという仕事は、株式上場企業と投資家をマッチングさせる仕事です。

ですから、投資家が企業の経営方針や財務方針に理解を示し、納得してもらえた場合は、株を買っていただけます。「株を買ったよ」と投資家から連絡があるわけは、ないのですが、そういう状況は株価の推移を見ていればわかります。ですから、株価の推移を見ていて「うまくいった」と思えたときは非常にやりがいを感じました。

また、以前、業績が悪化し続けていた企業を担当していたとき、新しく就任した社長がV字回復プランを策定し、投資家向けに発表したことがありました。この関連で、機関投資家を個別に訪問する広報活動をお手伝いしましたが、丁寧に投資家向けに説明を続けたところ、投資家サイドに理解していただけ、その企業の株を売却することなく保有し続けていただけたときは、非常にうれしく感じましたし、新社長からも感謝の言葉をいただけました。このときは安堵いたしました。

7. この仕事に興味を持っている学生に、メッセージをお願い致します。

IRコンサルタントは、社会的に意義のある職業だと思います。ほんの10年くらい前までは、企業の決算や財務情報・経営戦略を調べることもせずに思いつきで株式を売買する個人投資家が多かったと思いますが、投資家向け広報(IR)活動のすそ野が広がることによって、個人投資家に企業の情報が行き渡り、個人投資家は財務分析などをすることによって株価が割安か割高かを判断した上で、株式売買をできるようになりました。

そして、まだまだIR活動に不熱心な上場企業が多くあります。そういった企業に、少しでもIR活動に足を踏み込んでいただけるよう熱意をもって、接していただきたいと思うのです。

就活SWOTは、就活対策方法や企業分析、選考対策情報などが全て無料で閲覧できるポータルサイトです。

ログイン/無料会員登録

(登録者には、 就活入門資料 / 面接対策資料 も無料プレゼント!)

就活SWOTに登録すると、 企業の採用スケジュールが一目でわかる就活カレンダー自分のESの問題点がわかる自動添削機能就活ノウハウのまとまったレポートなどを使うことが可能になります。 自己分析やES・面接対策方法がわかる記事や、 選考レポートも掲載され、全て無料で提供されています。

エントリーシート自動添削