予約時は残席わずかだった企業セミナーが、当日行くとガラガラだったりする理由/元人事が語る採用裏話
もう皆さんは、数多くの説明会に参加し、企業のいろいろな話を聞いていると思います。
会社説明会や企業説明会というこのイベント、
実質的な採用選考の入口だということは、この時期の皆さんなら理解しているでしょう。
※こちらの記事は、人事として15年間、コンサルタントとして
さらに数年間、新卒採用・中途採用に従事されてこられた「呑み鉄家元」様(ペンネーム)より寄稿いただきました。
今回は、説明会に関する裏話。
説明会と言っても、自社の会議室やホールで行うもの、イベントホールや公会堂などを貸し切って行うもの、就職イベントなどのブースでやるもの、大学主催の学内でやるものなど、いろんな形態がありますね。
ここでは、[hide]前者2つの場所で実施されるものを対象に書きます。
説明会に出席してみて、
「なんだよ、会場ガラガラじゃん。申込時では満席のようなことを言ってたのに」
「おいおい、ちゃんと予約したのになんで立ち見なんだよ!まじめに管理してるのかよ!」
なんて経験、ありませんか?
これはね~、ワケがあるんですよ。
ちなみに、説明会の出席率って、どのくらいだと思います?
90%?まさか。
80%?いやいや。
70%?う~ん。
60%?お!いいところ。
だいたい60~70%の間。時期によっては50%を割ることも。
まぁ、ウチは就職ランキングに載るような会社じゃなかったもので…。
つまり、出席率をどのように見積もるかで、
「ガラガラじゃねぇか!」「立ち見キツキツじゃねぇか!」
となるわけです。
意外と低いと思いませんか?
わたしは初めて説明会運営をしたときに、軽く人間不信になりましたよ(笑
自分から説明会に申し込んできて、前日までの出席確認電話やメールで意思を確認し、…それなのに連絡も無しで欠席。そのうち慣れましたが(笑)というか、そんなセンチメンタルなこと言ってたら仕事になりません。
よく考えたら、わたしも就活の時、申し込んでいた説明会を、連絡も無しに欠席した経験が何回かあります(笑)自分にとってはたまの出来事でも、その対応を毎日のようにやっている側にしてみれば、日常のことなのです。
前述のように「ガラガラ」「キツキツ」というのは、
担当者が
「出席率を読み間違えた」
ということなのです。
そこで、私の場合は、データベースや統計を活用して、曜日別、時期別、天候別などの出席率を集計/分析し、出席率を推定していました。場合によっては学校別、学部別、男女別などの要素を加えることも。
なぜか。
コトは会場の快適度だけにとどまらず、参加数によって、
・今後の採用戦略の練り直し
・推定事務量の増減によって、作業支援要請や、派遣/アルバイトの手配の対応
・パンフレットなどの印刷物発注数の意思決定
・面接のスケジューリングや、役員面接の手配変更など
・細かいところでは、当日の会場設営対応の変更など
いろいろと影響が出てくるからです。
[/hide]
業務ですから、「出席数を読み違えて、予定数を採用できませんでした!」なんて言い訳は通用しません。
考え得るあらゆる手段を尽くして、学生さんの
「きまぐれ」
に対応しているのです。
これを読んだ学生さん、参加者の多寡はよくあることですので、大目に見てあげて下さいね。
※この記事は、人事として15年間、コンサルタントとして
さらに数年間、新卒採用・中途採用に従事されてこられた「呑み鉄家元」様(ペンネーム)よりブログ形式でご寄稿頂きました。
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