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早期内定した学生は知っている…企業が就活で足切りツールを使う理由と対抗策


就活生なら俗にいう「足切りツール」について
反感を持たれる方も多いのではないでしょうか。

「ES、筆記ではなく、きちんと面接で判断して欲しい」と
悔しい思いをしている方もいらっしゃるかもしれません。

しかしながら、採用側にも様々な制約や事情があるようです。

今回は元採用人事の方から、足切りツールを使わざるを得ない事情と、
有利に就活を進めるための対抗策について寄稿頂きます。

企業が就活で足切りツールを使う理由と対抗策

仕事の効率。

学生の方はピンとこないかも知れませんが、
社会人ではことあるごとに、人によっては毎日言われ続けることです。
もちろん、立場上、口を酸っぱくして言っている方も多いでしょう。

これは、就活(企業から見たら採用活動)でも同じ。

採用業務の重要性は高いのですが、実務担当者から見たら、沢山ある仕事の一つにしか過ぎないのです。

効率よくやらねば、

タイミングを失することも、
他の仕事に影響することも、
残業続きで体調を崩すことも、
人を多く使って人件費を増大させて怒られることも、
発生するのです。

私はせいぜい年間4000人くらいとのコンタクトでしたが、
大手企業や人気業種、就職ランキング上位企業では、その数は数倍~数十倍にのぼります。

そこで、効率化の手段として発生していたのが、
指定校制度であり、
書類審査であり、
エントリーシートであり、
筆記試験であり、
web試験であったりします。

どれも学生さん側から見ると、歓迎せざる事柄ばかりですね(笑

そりゃそうです。
これら手段導入の目的は、『足切り』なんですから。

採用人事の理想と現実

理想を言えば、応募してくれる学生さん全員と会って話したい。埋もれている光る人材もいるでしょう。

でも、そうはいかない。

埋もれてる人材を発掘する手間よりも、いいと思われるカタマリ(母集団)から抽出した方が、

確率的に有利=効率が良い

のです。

例えば、応募してきた4000人に、採用担当者(一人)が、一人あたり5分ずつ面談したとしましょう。

4000人 × 5分 = 20,000分 = 333時間 = 13.9日

実際には週休2日、1日8時間程度の勤務時間ですから、
毎日勤務時間をフルに使っても、2ヶ月はかかる計算です。
それに付随する事務作業なども発生しますから、実際には4ヶ月くらいは最低でもかかる計算になります。

非常に効率が悪い。

そこで発動される足切りツール

指定校=入試によってすでに足切り=地頭の良さ=良い人材が居る確率が高い
ESがいい=良い人材が居る確率が高い
試験点数が良い=良い人材が居る確率が高い

なわけです。

そこに採用で使える資源を集中し、
良い(と思える)人材を採る。

前述の4000人を、足切りツールによって200人まで絞ったとすれば、

200人 × 5分 = 1,000分 = 16.7時間 = 0.7日

一人5分の面談でも、3日もあれば全員に会えるのです。

しかも、この200人はツールによって、
ある条件を満たすことが担保されている。

あなたが経営者だったら、
どちらの方法を選択、指示しますか?

効率は20倍、
つまり経費換算だと1/20。

1億円かかっていたのが、500万円に減るとしたら?

言うまでもないですね。

残念ながら、これが現実なのです。

「足切りツール通過=優秀(=仕事が出来る)」ではない

ただし、

それぞれの足切りツールには長短所あるのは当たり前ですので、
指定校だから、
ES通ったから、
筆記試験通ったから、
といって、優秀(=仕事が出来る)なわけでは無く、

『ある条件を満たした』

だけなのです。
いうなれば、本選へ進む資格を得た、というところでしょうか。

応募者の人格や、それまでの人生を否定するものではありません。

就活生はどのように対抗すべきか

では、このような現実に、応募者はどのように対抗したら良いか。

厳しいことを言うようですが、

通らなければその企業に縁が無かったとあきらめて、
次の目標へ自分の資源を投入した方が、それこそ『効率が良い』です。

そうやって、企業に対抗していくのが、賢い就活のやり方だと、個人的には考えます。

「私はこの企業(業界)にこだわっている。何度でも門を叩いて入ってやる!」

こういう姿勢も個人的には嫌いでは無いですが、
次の選考に進めない企業(業界)であれば、
自分がその企業(業界)に向いていると思っていたのは、勘違いかも知れません。

何回もチャレンジしてソデにされているなら、
逆に、他の企業(業界)で修行を積んで、自分の価値を上げ、その企業(業界)に中途採用で臨み、

「あなたは必要な人材だ。ぜひうちに来て下さい」

と言わせた方が、スッキリするかもしれませんよ!

「こだわり」と言う言葉は、いまでは職人の矜持のイメージで、
ポジティブ感が強いですが、本来は「どうでもよいことに心をとらわれて、本質を見逃すさま」のような、ネガティブな意味です。

特に、まだ経験値が浅い、業界研究が浅い場合は単なる『思い込み』かもしれません。

こだわりを捨てて、効率の良い就活を進めるのもまた、選択肢かと。
世の中にはまだまだ知らない仕事や、知らない会社が山ほどありますよ。

考えてみましょうね!

※この記事は、人事として15年間、コンサルタントとして
さらに数年間、新卒採用・中途採用に従事されてこられた「呑み鉄家元」様(ペンネーム)よりブログ形式でご寄稿頂きました。

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