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サークルの経験を自己PRする際の自己分析方法

サークルの経験を自己PRする際の自己分析方法

※本コラムは、教育系ベンチャーやインテリジェンスなどで人材事業に携わり、
 現在はフリーライターとして活躍されている渡辺七々斗様より
 就活生に向けてのアドバイスとして寄稿いただきました。

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今回はサークルの経験を例として、自己分析の進め方を見ていきます。

一言とサークルと言っても、文化系/運動系の違いもあれば、 体育会に所属していた学生もいることでしょう。
今回は運動系サークルを例としますが、基本的な考え方は同じです。

前提1:サークル活動をアピールする上で注意すること

サークルの種類には、主に以下のようなものがあるかと思われます。

1. パフォーマンス系

運動系サークルや体育会、また文化系でも吹奏楽やアカペラサークルのように、
大会や発表の場でのパフォーマンスの発揮を目指して活動するサークルです。

2. 企画系

何かしらのイベントを企画運営したり、
新聞部のように何かしらのメディアを制作したりするタイプのサークルです。
大学祭実行委員会のような活動や、ゼミ長といった役回りも似たような部分があるかと思います。

3. 研究会系

クイズ研究会のようなカジュアルのものから近代ドイツ哲学研究会のように
かなりコアなものまで含めて、何かしら一つのことをトコトン研究していくサークルです。

4. 交流系

いわゆる「テニサー」「飲みサー」と呼ばれるような、ワイワイ楽しく交流することが目的のサークルです。

それぞれについて、たとえば
「体育会に所属していた学生なら、おそらくこんな特徴があるだろう」
のように、採用担当者は大体決まった印象を持っています。

その証拠に、たとえば体育会の場合は、
それだけでOB・OGによる採用特別枠が用意されていたり、専用の就活サイトもあります。
それは体育会の学生にはそれだけ決まった魅力があるということの裏返しでもあります。

以下にそれぞれのタイプについて多いと思われる第一印象を列挙してみました。

上がポジティブな印象、下がネガティブな印象です。

1. パフォーマンス系

・規律を守る、先輩後輩の上下関係に慣れている、ストイック
・視野が狭そう、自主的な情報収集が苦手そう

2. 企画系

・主体的に取り組める、柔軟な人付き合いができる、スケジュールや仕事の割振などの調整力がある
・活動範囲を限定してしまいそう、個人プレーが苦手そう

3. 研究会系

・物事を深く考える癖がついている、知識取得への熱意が強い、論理的に説明する力がある
・こだわり(我)が強そう、行動範囲が狭そう

4. 交流系

・社交性が高い、周囲を巻き込む力がある、スケジュールや仕事の割振などの調整力がある
・規律や上下関係に対して緩そう、周囲に流されてしまいそう

この第一印象は絶対とは言えませんが、
採用担当者が応募書類を一読したとき、大体このような印象を持つと考えられると思われます。
(もちろん、人によって持つ「偏見」は異なりますので、人によっては違う印象を持つ可能性もあります)

注意して頂きたいのは、自分のサークルの活動スタイルをしっかり押さえた上で、
『ネガティブ印象を取り除くPR』をつくることです。

たとえば「3. 研究系」の場合、一つの領域について研究するサークルのため、
サークル活動だけを普通にアピールすると、
「こだわりが強そう」=「柔軟性に欠けそう、融通が利かなそう」といった印象を抱かれたまま面接が終わってしまう可能性が高いです。

そのため、自分から「柔軟な人付き合いが得意」「周囲を気遣う気持ちが強い」
といった部分をアピールすると、より採用担当者の心に響くでしょう。

前提2:アピールするのは、成長の可能性と企業への貢献

自己PRにおいて重要なのは、
「成長の可能性」(あなたがどれだけ成長する可能性を秘めているか)
「企業への貢献」(どんな強みを活かしてウチの会社に貢献してくれるのか)
を伝えることです。

成長の可能性とは?

たとえば、ある仕事を誰かに任せるとします。そのとき、
「とにかくやってみます!」という社員と、
「まずやるべきことはこの3つの項目で、その優先順位は……」と考えながら動く社員と、
皆さんはどちらに仕事を任せたいですか? おそらく後者の社員と答える方が大半だと思います。
それは「行動の根拠」がしっかりあるからではないでしょうか?

根拠がしっかりしていれば、行動に再現性が生まれます。
また反省も論理的に行えるので、同じ失敗をしなくなり、次の成功の可能性が高まります。
それがすなわち「成長する」ということです。
つまり、普段から「いまなにが必要か?」「いま取るべき行動はなにか?」をしっかり意識して行動できる社員を企業は求めています。

とは言え、これはあくまでも企業が社員に求めるレベルの話です。就活生が普段からこうした行動を完璧に意識できている必要はありません。
(もちろん就活の中で同様の実績をアピールできれば、企業にとっては非常に魅力的です)

企業が就活生に期待するのは、「将来そこまで成長できる可能性が高い」ことです。
決して「いまそのレベルに届いている必要がある」わけではありません。
ですので、他の部分で企業にポテンシャルを感じてもらえれば問題ありません。

企業への貢献とは?

あなたがどんな強みを持っていて、それを活かしてどう企業に貢献してくれるのか、です。
採用した人材には、最終的には企業の成長を担ってくれなければ意味がありません。

*どんな強みを持っているのか?
*それをどう活かしてきたのか? どんな成果を上げたのか?
*それをどう会社に活かしてくれるのか?

こちらは企業研究とも繋がる話になるので、最後に少しだけお伝えする形に止めます。
今回は主に「成長の可能性」の話になります。

サークル経験から「成長の可能性」を探す自己分析の方法

では、具体的にサークル活動を自己分析してみましょう。
まず、自己分析全体の流れは、次の通りです。

step01. サークルの活動内容を漏れなく洗い出す
step02. それぞれの活動内容を細分化する
step03. それぞれの活動について「アピールに必要な7項目」を整理する
step04. それぞれの活動で、自分が発揮してきた「強み」を整理する
step05. 最もよく現れた「強み」のトップ3を抽出する
step06. その「強み」ごとに、自己PRのエピソードを作る
step07. 企業研究と照合して、発表するエピソードを選ぶ

以下で、それぞれについて具体的に見ていきましょう。

step01. サークルの活動内容を漏れなく洗い出す

まず、サークルの活動内容を洗い出します。

たとえば体育系であれば、まず「練習」「懇親会」「練習試合」などサークルの出来事ベースで書き出していきましょう。
「1日の流れ」や「大会の準備から終了までの流れ」など、一定のスパンを区切ると書き出しやすいと思います。

大事なのは、漏れなくすべて書き出すことです。
絶対に「これはアピールにならないから……」などとは考えず、すべて書き出します。

例:練習、練習試合、大会、懇親会、合宿 など

step02. それぞれの活動内容を細分化する

次に、それぞれ書き出した活動内容で行っていたことを書き出していきます。

*練習 → 個人練習、チーム練習、自主練習、練習メニューの作成など
*練習試合 → 他校との調整、準備、運営など
*大会 → 参加手続きなど
*懇親会 → 新入生歓迎会、送別会の企画、調整作業、実行など
*合宿 → 企画、準備、運営など

step03. それぞれの活動について「アピールに必要な7項目」を整理する

活動内容を洗い出したら、それぞれについて次のことを考えてみましょう。

1. それぞれの活動で、どのような目的意識を持っていたか
2. その目的達成のために、どのような行動を取ったか
3. その中で、どんな苦労があったか
4. それをどう乗り越えたか
5. その結果、目的は達成できたか
6. できたら、それはなぜか。できなかったら、それはなぜか。
7. その「なぜ」を受けて、変えたこと・変わったことはなにか。

たとえば「練習」のなかの「練習メニューの作成」で考えてみましょう。

1.-大会でベスト8に入賞するための実力をつけるメニューを作成する。

2.-自分に足りない要素を分析して、補うための効果的な練習を考え抜いた。
-自分のプレーを何度もビデオに撮影して見直し、大会の上位者のプレーとなにが違うのかを徹底的に調べた。
-大会上位者のプレーを見て、対策を研究した。

3.-そもそも自分に足りない点を見抜く上で、見るべきポイントが分からなかった。
-補うべき欠点は分かっても、それをどんな練習をすれば効果的に埋められるのか、なかなか考えつかなかった。

4.-いくつかの理論書などを読んで、自分に不足しているスキルに当たりをつけた。
-自分に不足しているスキルを持つ人を探し出して、コツを尋ねて回った。
-実際に練習方法を実行して、不足が補えたか再びビデオに撮って検証した。

5.-大会でベスト16に入れたが、ベスト8には届かなかった。

6.-自分の不足を補うことに集中しすぎて、対戦相手の研究に時間が割けなかった。
-自分の強みを、相手の弱点を上回るためにどう活かせるか、研究が不足していた。

7.-次の大会からは、直前に対戦相手を想定した練習を新しく取り入れた。

step04. それぞれの活動で、自分が発揮してきた「強み」を整理する

次に、それぞれの仕事で自分が発揮した強みを整理します。
上の「練習メニュー作成」の例では、ざっと次のように書き出せるかと思います。

・自分に不足しているスキルに当たりをつけた → 分析力
・コツを尋ねて回った → 自発的に行動する力
・実行して不足が補えたか再びビデオに撮って検証した → 仮説検証する力

発揮した強みを洗い出す上では、「4. それをどう乗り越えたか」に注目しましょう。
ここで発揮された力、つまり困難を乗り越えるために発揮した力こそ自身の強みであると言えます。

もちろん1つのエピソードに複数の強みを書き出しても構いませんし、
同じ強みが色々なところに書き出されても全く問題ありません。
思いつき限り、どんどん書き出していきます。

しかし、いきなり「能力」と言われても「具体的にどんなもの?」と困ってしまうかもしれません。
そこで、以下にいくつか、単語ベースですが例を並べておきます。

課題発見力 / 課題解決力 / 仮説検証力 / 分析力
行動力 / 発信力 / 傾聴力 / 理解力 / 計画策定力
ヒアリング力 / 文章力 / 体力 / 忍耐力 / 企画力
社交性 / リーダーシップ など

ここで注意して頂きたいのは、
上記のような強みとなる単語を書き出したら終わりではないという点です。

たとえば「行動力」と言っても、以下のように様々なケースが考えられます。
・経験のないことにも積極的に取り組める「行動力」
・困難に直面しても乗り越える方法を自分なりに模索する「行動力」
・思いついたアイデアをすぐに実行する「行動力」

このように一言で「行動力」と言っても、それが発揮された背景まで踏まえると、その中身がガラリと変わることが分かるかと思います。
ですので、最低限でも「どういった場面で」「どういった形で」発揮された「強み」なのか、そのくらいまで具体的にしておくと良いでしょう。

step05. 最もよく現れた「強み」のトップ3を抽出する

次に、最も多く書き出された「強み」トップ3を抽出します。
なぜ3つかと言いますと、企業によってアピールする強みを変えられるようにするためです。
同じエピソード(つまり強みが1つ)だけでは、それ以外の強みを求める企業には当然、その自己PRは響きません。
よって、いくつかのパターンを用意しておくことが必要です。

なお、3つというのはあくまでも目安です。
応募先企業がトップ3以下の「強み」を求めているのであれば、もちろんその「強み」のエピソードを用意する必要があります。

step06. その「強み」ごとに、自己PRのエピソードを作る

自身の「強み」が掴めたら、それぞれについてエピソードを作ります。
そのとき、可能な限り「成果の上がった経験」を軸にしましょう。結果が上がらなかったエピソードでは、やはりなかなか採用担当者の心に響きません。

書き出す際の文章の構成としては、ざっくりと以下のような感じです。

1. まず「私の強みは●●です」と始めます。
2. 「それを発揮したエピソードを●つ紹介します」と続けます。
3. サークルについて簡単に紹介します。
4. 2. で紹介したエピソードを具体的に書き出します。

このPR構成は、作業がしやすいという他に、発表時間に柔軟に対応できるというメリットもあります。2. のエピソードの数を時間に合わせて変えれば良いのです。1分用、3分用、5分用など複数パターンの自己PRをつくりやすくなります。

たとえば前述の「論理的な思考力」という強みをアピールするとします。

a:「私の強みは物事を論理的に考えることです」
b:「発揮したエピソードを3つ紹介します」
c:「私は学生時代、●●のサークルに入っていました。そこで大会でベスト8に入ることを目指して活動していました」
d:「そのために、私は練習メニューの見直しを行いました。そのときの自分に足りないものを補うために、主に3つの対策を実行しました。(以下略)」

どこから話を持ってきているかは、次のような感じです。

b:step04.で「論理的思考力」と書きこんだ活動を紹介します
c:サークルの紹介、そこで持っていた目標について簡単に触れます(step03.など)
d:step03.で書き出した、目標達成に向けた施策を紹介します

またこのとき、「前提1」でお伝えした、サークル活動そのものに対するネガティブな印象をひっくり返せる簡単なエピソードが盛りこめているとベターです。しかし、いきなりだとなかなか難しいと思うので、そのエピソードは別に用意しておいても構いません。

step07. 企業研究と照合して、発表するエピソードを選ぶ

最後に、企業研究を通して、企業が求める「強み」を理解したら、それに応じて発表するエピソードを選択します。
企業研究についてはここでは割愛しますが、この企業が求める「強み」と、就活生がアピールする「強み」がズレると、どんなに立派なエピソードをアピールしていても、なかなか選考は通過できません。

step01. ? step07. の作業をどれだけ頑張っても、この最後の step08. をおろそかにしてしまうと、それまでの努力が水の泡となってしまいかねません。
自己分析と企業研究は両輪であると心得ておきましょう。

最後に

もし、いま現在、上の流れのなかで書き出せるものがない就活生の方でも大丈夫です。
いまから、上の流れを意識して行動するように変えていけば良いのです。
具体的には、step03. の「アピールに必要な7項目」を意識してサークル活動に取り組みましょう。

たとえ「やって当たり前のこと」でも、目的意識を持って取り組めば、自ずと自己PRに値するエピソードが生まれてきます。

また、もし可能でしたら、自分一人でやったことではなく、ほかのメンバーと一緒に取り組んだエピソードもあると好ましいです。
仕事はチームでするものですから、自分から周りを巻きこんで行動を起こせる人材は魅力的に映ります。

最後に、繰り返しになりますが、エピソードの出来事に規模は必要ありません。
サークルのリーダーだった、サークルの所属人数を5倍にした、チームを主将として全国優勝に導いたといった経験がなくても大丈夫です。
地道に自分なりに練習したこと、懇親会や歓迎会でチームのために働いたこと、そうした些細な経験でも、ちゃんと自己PRとして通用します。

著者紹介

渡辺七々斗(WATANABE, Nanato)

東京都立大学卒業。
就職活動では、外資コンサルや大手SIer、総合電機メーカーなどに内定。
また大学在学中、就職支援団体に所属。
インターンシップに特化したブログ「インターンシップの裏話」を展開、月間10万PVまで成長させる。

卒業後は教育系ベンチャーなどを経て、インテリジェンスへ。
アウトソーシング事業に携わり、新卒2年目からプロジェクトリーダーに就任。

2013年5月に退職し、現在はフリーライターとして活動中。某就活塾と協力して就活対策本を執筆中。

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