「平均年収ランキング」中堅・中小企業版ー親会社より高給が取れる会社も!【就職四季報プラスワン】
大手企業を中心に、すでに第1波の内々定は出終わったと伝えられる
今年(来年卒)の就職戦線。
複数の内々定を得て、どちらの会社を選ぼうかという贅沢な悩みに浸っているライバルを横目に、
もう一度会社を選びなおして第2ラウンド、
第3ラウンドに備えたいと深刻な悩みを抱えている就活生も数多くいるはずだ。
いずれの悩みにも即効で決断を後押しし、
さらに人生の第2ラウンド、第3ラウンドに備えたいという目下、五月病罹患中の社会人にも“効いてくる”のが「年収」だろう。
そこで、シリーズで5200社の平均年収その他のデータを掲載する『就職四季報』シリーズから、悩める学生・社会人の企業選びを後押しするランキングを紹介しよう。
中堅上位にはマスコミと並び優良子会社
今年入社者の内定率の上昇や株価の好転で、ここ数年減少傾向にあった学生の大企業志向が復活していると言われている。
とはいえ「いい会社なら」中堅・中小企業でもよいと考える学生は多い。
まずは就職四季報 中堅・中小企業版(2014年版)
の平均年収ランキングを使い、知名度にとらわれない「お買い得企業」を探してみたい。
年収・賃金に格差が生まれるのは、
1)規制業種かどうか(テレビ局など、参入しにくいので高い)
2)グローバル競争下にあるか(メーカー<非メーカー)
3)薄利多売か高付加価値型か
4)業績の良しあし
などの理由があり、中堅・中小企業の場合もおおむねこれに当てはまる。
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1位のマスコミ2社に続いて3位に入ったのは堀紘一氏率いるコンサルタント会社、ドリームインキュベータ。ベンチャー支援にも力を入れており、出資先のペット保険事業が伸びている。
分配をどうするか、経営方針が重要
中小企業というと、独自の高技術を擁するメーカーを思い浮かべる人が多いが、高技術があるから年収が高くなるというものでもない。というのは、ランキングをみると非メーカーが中心という事実からも認識しておいたほうがよい。
給与を決定づけるのは、技術力や業績というよりも、労働者への分配をどうするかという経営方針の要素が大きい。
特に中堅・中小企業の場合、経営を支配する親会社や大株主の存在を無視できない。同じグループ内の企業は人事・給与政策なども似通っていて、「中堅・中小企業版」のランキング上位企業をみても、大手企業、とりわけ待遇のよい大手企業が親会社や筆頭株主になっている例がみられる。
12位の平和不動産は三菱地所、13位ダイビルは商船三井がそれぞれ筆頭株主だ。商船三井が11%出資する2位大株主である東京汽船も、8位と上位に入っている。
親を上回る年収の子会社も
一般的に子会社の待遇は親会社より劣るというのが通例だ。しかし、中には親会社と同等あるいは上回る年収を得ている会社がある。
たとえば、9位の大同スペシャルメタル。特殊鋼最大手の大同特殊鋼と米SMCの折半合弁で、ニッケル合金を販売する未上場企業だ。平均年齢が47歳と高いことを割り引いて考えなければいけないが、932万円で見事トップ10入り。親会社の大同特殊鋼の837万円(平均年齢39歳)を上回った。
46位のJSPは三菱ガス化学が42%を保有する同社の持分法適用会社で、樹脂発泡製品専業メーカーだ。北米向けの自動車搭載部材を主力とする。海外中心に増強投資も進めており、成長が続いている。こちらも三菱ガス化学の760万円をわずかながら上回った。
未上場にも親孝行子会社が
親会社に負けない未上場子会社もある。
オムロンの100%出資の連結子会社であるオムロンヘルスケア(52位)は、健康機器分野を担当し、オムロンの前期からの利益急回復の原動力になっている会社。家庭用血圧計は世界トップシェアで、まさに、親孝行会社といえそうだ。
もちろん資本力の厚い大手の子会社だからすべて安心というわけではなく、親会社の方針で合併や事業売却の憂き目に遭うことも覚悟しなければならない。
主要役員を親会社が占めることも多い。それでも、取引先に安定した親会社があり、年収も親会社に引けを取らなければ、指をくわえて見ている道理はない。
「中小企業志向」といっても実は大手の子会社狙いという就活生は多いと思うが、その際、社名だけで「三菱○○」とか「三井○○」という会社ばかり探していることはないだろうか。例に挙げた会社も、ほとんどが親会社名の冠はついていない。
出資や連結決算に含められているかなど、就職四季報 中堅・中小企業版(2014年版)に載っている実質的な支配状況に着目して、もう一度企業探しをしてみよう。
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