商社業界のその他企業:事業内容・ビジネスモデル
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総合商社/投資銀行の共通点と相違点とは
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総合商社と投資銀行、違う業界のように感じられるかもしれませんが、
実は共通点も多いと言われています。
特にリーマン・ショック前には事業内容に似た部分もあり、
両者を志望する就活生の層も近いところがありました。
しかし、リーマン・ショック以降、両者のビジネスのスタンスも変わってきています。
今回は、総合商社と投資銀行のビジネスの共通点や、相違点を探ってみましょう。
総合商社と投資銀行の共通点
まず商社と投資銀行の共通点ですが、以前ほどの共通点はなくなってます。
以前は「ビジネスに投資し、価値を最大化する」という点で両者は非常に似ていました。
投資銀行が文字通り「投資」をメインとしている一方、総合商社は事業投資とトレードで収益をあげていました。
この事業投資を行う部分において、双方は共通していたのです。
しかしリーマンショックを境に投資銀行は
自社の資金を使った投資活動(プリンシパル投資)が制限されております。
(より、リスクを取らないビジネスにシフトしています)
強いて申し上げるなら、投資銀行も総合商社も
グローバルにネットワークを張り巡らせており、
将来は国際ビジネスに関わりたいという方にマッチした業界です。
また高い語学力が求められます。
投資銀行の場合基本的に日本支店勤務になるかと思いますが、
ヘッジファンドを顧客に持つ際は当然英語でのコミュニケーションが求められます。
商社もこの点に関しては一緒で、海外提携先などとの商談には英語など外国語が用いられます。
他方給料の面では投資銀行、商社共に他業界に比べ高給をもらえます。
当然その分競争も厳しくプレッシャーやストレスもそれなりにかかってくると思います。
モチベーションが高くビジネスの世界で
グローバルに羽ばたきたい方にもってこいの業界がこの2つだと思います。
総合商社と投資銀行の相違点(違い)
一方、相違点に関してですが先ほど申し上げたとおり
投資銀行は従来のプリンシパル投資から
伝統的な投資銀行業務である企業の合併・買収へとシフトしてきております。
これは例えば、2つの企業 A社とB社が合併しようとした際に、
両者に合併アドバイザリーとして投資銀行が助言をするというビジネスです。
(M&Aアドバイザリー)
ですので自社の資金がなくなるなどのリスクはなく、
クライアントのM&Aが上手く行かなかったからといって自社が傾くようなこともありません。
一方で投資銀行と商社を混同してしまう分野の一つとして
エネルギーセクターが挙げられるかと思います。
商社はエネルギー権益を買っております。
これは従来の投資銀行が自社資金で投資活動を行っていたのと重なるかと思います。
これはとてもリスクが高いビジネスです。
エネルギー業界環境が良ければ収益に大きく貢献しますが、一度に何千億と損を出すこともあります。
ですので、権益に投資するビジネスモデルを考え直す商社も出てきております。
しかし5大商社(三菱商事や三井物産など)の収益に占めるエネルギー事業は、依然大部分を占めているのも確かです。
編集部から
大きな資本力を活かして事業投資をする点で似ていた、総合商社と投資銀行。
しかし、投資銀行は以前ほどにリスクを冒すビジネスをしなくなってきており、
双方のビジネススタンスは少しずつ変わってきているというお話でした。
どちらも優秀な人材を多く採用している業界ですが、カルチャーは異なります。
両者の相違点も把握した上で、どちらが自分と相性が良いのか考えてみていただければと思います。
SWOT編集部より
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