金融・証券・保険業界のその他企業:事業内容・ビジネスモデル

レンタルとどう違う?リース業界のビジネスモデルを解説【金融業界】

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就活SWOT 代表の酒井です。本日は、リース業界について解説いたします。

みなさん、「リース業界」と聞いて、
どんなビジネスを行っているのかイメージできますか?

「金融系の仕事らしい…」
「何かを貸し出すビジネスらしい…」
「レンタルとはどう違うのかわからない…」

おそらく一般的には、こんな認識ではないでしょうか?

以下、この記事でレンタル事業との違いも含めて解説していきたいと思います。

業界研究

「レンタル」とは…
・レンタル会社が既に所持している商品を、顧客が必要とする期間だけ貸し出す
というビジネスです。

次に、「リース」とは…
・リース会社が顧客が必要とする商品を『新品』購入する
・利用期間中は解約不可(ノン キャンセラブル)、全額回収(フル ペイアウト)の契約条件で貸しだす
というビジネスです。

日本の企業としては、オリックスなどがリース事業を行う企業として有名です。

リース事業の特徴とは。

「解約不可」は、そのままの意味ですね。
途中で解約すると、違約金もあります。

もう1つの「全額回収」というのは、例えばリースする商品の購入金額が1千万円だったとすると、
その商品を借りた企業は、最終的には1千万円以上の代金を支払うことになります。
(金利が設定され、その金利分は余計に支払うことになります。それがリース会社の利益になるという事ですね。)

最終的には購入金額以上の代金を支払うとしても、
最初に一括して払うよりも、資金繰りが助かるということですね。

リースを受ける側は「金融機関から融資を受けて購入するのと、リースを受けて利用するのとで、どちらが良いか?」という事を考え、意思決定することになるわけです。

レンタル事業とリース事業の違い

ここまでの要点をまとめますと、
レンタル事業では「(たまたま最初に借りた顧客以外は)中古品を借りる」という事になりますが
リース事業では「顧客は新品を借りる(解約不可などの契約条件が付く)」という事になります。

レンタル事業では「在庫」が発生しますが、リース事業では在庫が発生しません。
このことも、ビジネスモデル上の大きな違いですね。

レンタル事業では、事業主が在庫リスクを負担する事になりますので、
「多くの顧客から需要があると期待されるもの」を商品として扱います。

TSUTAYAなどにおけるDVDやブルーレイのレンタルなど、わかりやすい例ですね。
レンタル期間が短くても、他の顧客に貸し出すことができれば元を取ることができます。

対してリース事業では、1人(1社)の顧客に対して
最終的に元が取れるまで貸し続けるという事になります。

また、会計上の違いとしては「リース」したものは貸借対照表に載ります(オンバランス)が、
「レンタル」されたものは、貸借対照表に載りません(オフバランス)。

レンタル≒オペレーティング・リース?

さて、ここでややこしい話が出てきますが、
「レンタル」は厳密には、「オペレーティング・リース」の一種に分類されます。

ここまで馴染みのある言葉に併せて「リース」と「レンタル」に分けて解説してきましたが
一般的に「リース事業」という時は、「ファイナンス・リース」を意味します。

「オペレーティング・リース」というのは
「途中解約する場合でも、借りていた商品を借主が買い取らなくてもいいリース」であり、
その中でも貸しに出す期間が短いケースが「レンタル」という事になるのです。

「ファイナンス・リース」というのは、先ほど説明した通り
「途中解約する場合、借りていた商品を借主が買い取る必要があるリース」の事を意味します。
こちらが、一般的な「リース」のイメージになっているわけですね。

「リース会社だけど、同じ商品をレンタルすることも可能です!」
なんていう触れ込みで事業展開しているリース会社もあります。ややこしいですね。

オペレーティング・リース事業のポイント

オペレーティング・リース事業のポイントとしては、
途中解約されることもあるため「中古市場で売っても価値がある」商品を扱います。

もちろん、途中解約されずに元本回収できる事もあるわけですが、
仮に60%の金額を回収したところで解約されても、
残った商品が40%以上の価格で売却できれば、損はしないということです。

(オペレーティング・リースの会社も営利企業ですので、
 もちろん利益が出るような条件で貸しに出すわけです)

リース事業で扱われる商品

一口にリース会社といっても、何を扱っているかで顧客層も大きく変わってきます。

オペレーティング・リースで扱われる商品の具体例としては、
航空機、自動車、工作機械、建設機械などが挙げられます。

ファイナンス・リースで扱われる商品は、さらに多岐に渡り、基本的にはなんでもアリです。
医療機器、理化学器などのニッチな設備も扱われます。

(元が取れるまで顧客が利用料を払ってくれるわけですから、
 残存価値はそこまで気にしなくて良いという事になります。)

銀行など金融系企業の傘下のリース会社と、
大手メーカー傘下のリース会社などでは、ビジネスの展開も異なります。

リース業界と一括りにして見るのではなく、
何を扱うのか?どうやって顧客を見つけているのか?というところまで掘り下げて企業研究してみると、面白いかと思います。

以下余談

ちなみに以下は余談ですが、
2014年に上場したジャパンインベストメントアドバイザーという会社も、
オペレーティング・リースを主力事業としています。

参考:上場初日は初値つかず!注目あつまるJIAの魅力にせまる

この企業の上場時の目論見書によると、上場決定時の従業員数は9名、
平均年齢は46.2歳、平均給与は1157万円 とのこと。

小学生並みの感想ですが、9名で上場なんて出来るんですね…。
(記憶にある範囲で、「一休」も少人数で上場していましたが、15人前後だったはず)
一応連結子会社はあるようですが、そちらに社員が沢山いるわけでもなさそうです。

当然ながら(?)新卒採用などやっていませんが、
これだけの少数精鋭で上場出来てしまうという点には驚きですね。

以上、「リース事業って具体的に何をやるのかわからない。レンタルとどう違うの?」
という質問をいただいたので、ざっくりと書いてみました。

他にも、「この業界のビジネスってどういう物?」
「このビジネスモデルってどう儲けているの?」というご質問があれば、
編集部まで気軽にお問い合わせください!

就活SWOTの作成した就活入門資料には、業界研究の方法も紹介されているので、ぜひ併せてお読みいただければと思います。

SWOT編集部より

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